スイス・フランスの犬事情レポート
どうも、千太郎と二郎吉のダディです。
年明け早々、スイス・フランスに行ってきました。フランス パリはストで大混乱のようですが、今回は地方都市メインなのでほぼ影響はありませんでした。
それより緊張状態にある中東経由のフライトなので、ミサイルが飛んでこないかの方が心配でした:(;゙゚'ω゚'):
ちなみに今話題のレバノン付近も通るルートで、なかなかタイムリーな地域上空を移動することになります。
ぼくらが利用した航空会社以外は欠航や迂回などで混乱していたようです…。
※千太郎と二郎吉は家族とお留守番です。
この後コロナのパンデミックが起こったので、時期的にはギリでした。
前にも仕事で行ったことがあるので、ある程度の土地勘はあるんですが、何せ当時は犬事情を観察する時間はなく気にもしてなかったんですが、今回は少し余裕もあり向こうの犬事情を観察してきたのでレポートしようと思います。
スイスはジュネーヴ近郊、フランスはリヨンやオートサボア周辺のフランス語圏をウロウロしてきました。
なのでフランス・スイス全域の事情ではないのでご了承ください。
スイス、ジュネーヴ国際空港に降り立ち、まず驚いたのが入国ゲートをくぐったその場でワンワンがウロウロしてたこと。
リードに繋がれてましたが空港内に犬がフツーにいるのは日本ではありえない光景。
そこから驚きの連続でした、もー犬にしか目がいきません。
基本人が入れるとこは犬も入れちゃうんですね。
レマン湖を一周してスイスの景色を楽しみ、フランス入り。
モンブランの麓のリゾート、シャモニーの街中はローシーズンでもそれなりに賑わってました。犬連れの観光客やら地元民が大勢いて大型犬すらノーリードで散歩してました…。
↓画像のノーリードで飼い主について歩くワンワン、犬種は不明でしたがこの後広場にでたところで、やはりノーリードで戯れあい中の3匹のハスキー達に絡まれてたけど、慣れっこのようで遊びに付き合うこともなく華麗にかわし飼い主さんから離れず人混みに消えていきました。
大勢の犬達が人と同じように街を歩きお店に入り、レストラン内でも大人しくステイしてる光景が当たり前。
「わー!おっきいワンワンだー!」
なんて大騒ぎする小悪魔達は皆無。
珍しくもなく当たり前なんだろうな〜。
なので不慮の事故も起きそうにありません。
日本であんな大きな犬をノーリードで散歩させてたら即通報されますね。
※実際大小は関係ないですけどね。
犬種は日本じゃあまり見ない犬が多かったです。さすがに牧羊地は牧羊犬が多かった(笑)
早々に千太郎が恋しくなりました。
ミニピン は1匹しか見かけませんでした、寒い地域だからかな?
移動はレンタカー、主要道路は土砂崩れで通行止めになってたので、ナビを頼りに迂回し旧道のような峠道を走りました。
牧草地では千太郎と同種のボーダーコリーや牧羊犬が道路側をウロウロしてたかと思えば、羊や家畜達が道路に出ないよううまくガードして誘導してる場面にも遭遇。
飼い主不在、ソロで散歩?してる犬すらいました。
レストランでは通路を挟んで向かい側の席に座っていた家族のテーブルの下にも大人しく座ってる犬を発見。
うちの千太郎と二郎吉は、まだトレーニングはしてないのでこんなことすらできません。
おすそ分け狙いであちこちのテーブルに行っておねだりして隙あらば盗食いしちゃうと思います。
とにかくごく普通に人と犬が共存し自然に暮らしてることに衝撃を受けました。
ロープウェイ内など人がすし詰めになるような閉ざされた空間はさすがにアウトでしたが、むしろ犬連れ禁止の場所の方が少ない。
犬嫌いや犬アレルギーの人だっているはずなのに日本以上に犬が人間社会の一員として認めれていることを実感しました。
仮にじゃー日本もそうしましょうとなったところで、そんなに簡単に実現できることじゃないと思います。
子犬を飼って、何も躾しなくても散歩にでれば黙って飼い主についてく犬なら問題ないかも知れませんが、ほとんどはそーうまくいかないんじゃないかな?
突然犬が街中に溢れれば、小悪魔達のターゲットになり、犬が反撃でもした日には…。
リヨンのポールボキューズ市場内にもワンワンがいました。あれ?犬禁止の張り紙があったよーな気がしたけど…?むしろ犬好きな他人と犬を囲んで犬話で盛り上がってました。
どの犬もしっかり躾が入ってるようで、決して店のものに触れようともせず、テーブルにのった人の食事にも興味を示しません。
こう説明すると、決して犬は楽しくないんじゃないか?と思われそうですが、犬達を見てれば分かる通り、飼い主と一緒にいれることの方が幸せなのが伝わってきました。
今回まわった地域(街中以外)は田舎や山がメイン。
高速道路は極力使わず一般道の田舎道をノープランでのんびり移動しながら郊外の民家を覗いてみると、日本で言うドッグランのような広い敷地のお宅がたくさんあって、そこでは犬達がノーリードで暮らしているのが当たり前のようでした。
街中のお宅でも決して屋内にこもってる風でもなく、通りや広場、公園に出て飼い主や他の犬と戯れあう姿が印象的でした。
ただしスーパーなどでペットフードは手に入りますがペットショップは見かけませんでした。
日本のように簡単にペットショップで犬猫を迎え入れる環境ではなくブリーダーや個人から直接譲り受けるか保護施設から引き取るシステムのようです。
犬と一緒に飼い主もトレーニングを受けてから迎え入れるのが当たり前のようで、何の知識もない人が店先で衝動買い(飼い)できない仕組みのようです。
あまりこうした問題に触れたくないですが、そうであるべきだとぼくも思います。
かくいう千太郎と二郎吉はペットショップ出身でぼくも独学で事前に学んではいましたがトレーニングは受けてません(*_*)反省…
(後日、愛犬飼育スペシャリスト資格を取得しました。)
こうしてみると、我が家の千太郎や二郎吉が可愛そうに思います。
うちの周辺は公園すら犬出禁…。
下手すると犬を飼っているだけで変わり者扱いされかねません。
田舎なのにいちいちクルマで出かけないと走りまわって遊べる場所もない。
犬が入れる店はせいぜいホムセンかペットショップに限られてて、一緒に買い物に出かけることもままならない。
ペット大国ではあってもペット先進国ではないことを身をもって感じた今回の旅。
もちろんこんな素敵な環境の国でも飼育放棄や捨て犬など諸問題は抱えてるようですが、いろいろ考えさせられました。
帰国後、お土産で大喜びしてる子ども達はほっといて、早速愛しい千太郎と二郎吉を抱きしめてベロチュー攻撃を受けつつ、ここでも出来るだけのことをしてあげようと心に決めたぼくでした。